日経新聞でヤフーの社員の先端IT人材への転換の記事が掲載されてました。
私はこの記事が非常に気になりましたので今回はこの記事に関して私の考えをお伝えします。
記事は以下の記事になります。
ヤフー、全社8000人を先端IT人材に 再教育で転換: 日本経済新聞 (nikkei.com)
■社員にとって良いことなのか、悪いことなのか?
この記事の内容では8000人の全社員を対象にIT人材へ教育して転換していくとのことです。
・良いなと思った点
最近、最先端のIT技術や知識を持った社員を高額の年収の条件で引き抜いたり、新卒で採用をしたりする企業が相次いていると思います。
上記の場合、短期的にはいいかもしれませんが、会社自体がそういった人材育成ができないというのを浮き彫りにしていると思います。
また仮に好条件で採用しても、その上司などがその最先端IT技術を有してないケースが多く、上手く使いこなせずに退職してしまうケースもありえると思います。
ただし、このヤフーの方針としてはあくまで教育して育成して転換していくということなので、上司も含めて成長していくという方針だと思いますので長い目で見ればメリットが出ると思いますし社員の定着率もいいと思います。
やる気がある人にとっては働きながら教育してもらえるのでありがたい話だと思います。
なので私は基本的にはこの記事の内容については非常に好意的に受け取りました。
・厳しいなと思った点
この記事の重要なことは全社員ということです。記事にも記載がありましたが、経理や人事も対象です。
経理や人事などの事務系の職種の人にとって最先端技術を学ぶことは非常にハードルが高いことだと思いますしモチベーションも維持できない気がしますので、離職するケースも出てしまうのではないかと思いました。(もちろんそういった技術を活かして経理や人事の仕事に取り組んでほしいというメッセージだけかもしれませんが…..)
ただそれだけヤフーとしては本気ということであると思いますが、それだけ最先端ITのスキルを余裕した人材は少ないという裏付けだと考えます。
なので昨今は経理だから人事だからといって事業の視点を持たないと厳しい時代だとと強く感じました。
■オンライン講座で学べる内容なのか…?
AIを学ぶ環境をオンラインで充実されるとのことだが、オンラインで簡単に学べて身に付くようなスキルなのかと疑問に思いました。
なんとなく記事を見ているとAI活用して業務をどう改善していくのかというどちらかといえば技術のスキルというよりはどうやって使っていくかというユーザー側の視点に重きを置いているようにも感じましたが、それで最先端IT人材といえるのかは疑問です。
■まとめ
いずれにしても中途採用で即戦力の人材を好条件で取るという内容ではなく、社員を教育、育成していくという方針は非常に評価できるポイントだと思います。
社員によっても成長できるチャンスなので羨ましいなと思います。
こういった会社が増えていくことを望みます。